1910年、ヨーロッパから伝わった連続式蒸留による焼酎が日本で初めて作られました。1912年、この焼酎に「寶」というブランド名(赤い漢字のマーク)をつけて関東で販売を始めたのが「宝焼酎」の始まりです。目新しさを好む人々の間で人気を博し、東京を中心に爆発的な売れ行きをみせました。その後も宝焼酎の製造元・宝酒造は、時代の流れとともに技術を磨き続け、品質の向上に努めました。様々な味わいの焼酎を開発する中で、宝焼酎は進化し続けたのです。2022年、宝焼酎は発売110周年を迎えました。
宝焼酎は通常の甲類焼酎とは異なる製法で作られています。通常の甲類焼酎は連続式蒸留で何度も繰り返し蒸留し、不純物を取り除いて限りなくピュアなアルコールをつくります。宝焼酎では、こうして作ったアルコールに、大麦やトウモロコシ等を原料に樽で寝かせた熟成酒をブレンドすることで、ピュアですっきりとしながらも、ほのかに香る、まろやかな味わいを実現しています。味わいの決め手となるのが、樽で寝かせた熟成酒の選定とブレンド比率です。原料や蒸留方法、精製方法、樽の素材、熟成年数などが異なる約85種類もの熟成酒の中から厳選し、求める味わいに合わせて絶妙にブレンドしているのです。
日本で宝焼酎は様々な飲み方で楽しまれています。お酒そのものの味わいを楽しみたい方はオン・ザ・ロック、水割り、炭酸割りなどで。お好みの素材を足してオリジナルのカクテルをつくるのも大変人気です。日本ならではの緑茶で割ったり、梅などのシロップや100%ジュースで割るのも一興です。そんな中、日本で近年大変な人気を博し、すっかり一つの文化として定着したのが「レモンサワー」という飲み方です。焼酎にフレッシュなレモンを搾り、炭酸水で割って作るこのスタイルは、ヘルシーで爽やかな飲み口に、見た目の華やかさも手伝って大人気となりました。日本の飲食店では多くのアレンジバージョンが生まれ、日々、写真共有SNSを賑わせています。
※宝酒造 商品紹介ページ
一度だけ蒸留することで素材の風味を生かす造りの本格焼酎。「一刻者」「知心剣」「よかいち」など、原料を厳選し、じっくり蒸留することで素材の風味を生かした味わいに仕上げています。素材からの香り、風味が楽しめる、ロックやストレートのほか、日本では、すっきり爽快な炭酸水で割る飲み方が人気です。
本格焼酎造りにおいて、重要となるのが麹を作る、製麹という工程。一般的には、米麹が使われますが、「一刻者」は製麹が難しいとされる芋麹を使うなど、麹の原料にこだわっています。麹の素材、目指す味わいに適した麹菌を選んで製麹し、香りのよい、上品な味わいに仕上げています。
※宝酒造 商品紹介ページ
焼酎の新しい価値を追求し、
発信し続ける藏です。
宮崎・日向 黒壁蔵は、お客様に喜ばれる焼酎をお届けするために、仕込・蒸留・貯蔵やブレンドといった、
焼酎の製造に必要な技術を磨き続け、お客様が今求めるものに応えるだけでなく、
新しい発想と技術を融合し、独創的な本格焼酎をつくりだしています。
宮崎の地で受け継がれてきた伝統的な手法と、宝酒造ならではの最新の技術を結集させ、
現状に満足せずにお客様から愛され続ける焼酎づくりに日々向き合い続けていきます。